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協会活動助成授賞報告

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2019.02.28

平成22(2010)年 協会活動助成授賞報告

(社)日本小児保健協会
協会活動担当 理事 大西 文子

 

平成15(2003)年度より小児保健協会活動の一環として設けられた研究助成、実践活動助成の各選考委員会の審議を経て決定しましたので報告致します。

 

【研究助成】

平成22(2010)年8月23日に選考委員会(委員長:平岩幹夫氏)が開催され、第56回日本小児保健学会(平成21年)の一般演題の中から、座長推薦を受けた21演題について慎重に審議した結果、代表 星野 裕美 氏 に決定しました。

 

【実践活動助成】

平成22(2010)年8月23日に選考委員会(委員長:大西文子)が開催され、各支部団体より応募のあった4団体の活動内容について審議した結果、活動名「子育て応援メッセinふなばし」代表者名 猪股弘明氏(千葉県小児保健協会)、活動名「ダウン症児の赤ちゃん体操教室」代表者名 野中路子氏(兵庫県小児保健協会)、活動名「障害児通所療育施ひよこ教室の活動:ダウン症候群を中心とする障害児と健常児の統合保育」代表者名 中野照子氏(東京都小児保健協会)、の3つの団体が授賞されました。
 
*なお、これらについては、理事会で承認され、第57回日本小児保健学会総会(新潟県朱鷺メッセ:平成22年9月17日(金)にて授賞式を行いました。

 

第7回 研究助成(1篇)

○演題名(第56回日本小児保健学会 一般演題/平成21年)

「感染症マップの試み」

受賞者

東葛病院付属診療所

星野 裕美 氏、真野 光子 氏、佐藤 聖子 氏、秋山 有紀 氏、伊藤 千紘 氏、
伊東 繁 氏、小林 嘉代 氏、坂本 真保 氏、熊谷 勇治 氏

 

授賞理由:感染症の動向は、厚生労働省主体による感染症動向調査がある。しかし、この調査は広範囲に見ていることや中央まで情報が伝達されるのに時間がかかるなどの理由から、狭い地域での現時点での感染症対策には役立たない。この感染症マップによって、日常的な感染症の発生状況の把握ができ、地域での感染症対策が可能となって、地域の医療機関や行政との連携によって、医療機関や住民にも役立つ情報提供できる、と示唆された。今後、継続的な研究手法として、小児保健の水準向上に寄与しうる研究内容である。

(文責:平岩幹男)

第8回 実践活動助成(3活動)

今回、実践活動助成賞としてふさわしい活動の推薦が3つあり、研究助成賞の該当が一件であったことも考慮し、理事会で三つの活動に対し特別に実践活動助成賞が承認された。

活動名・代表者

○「子育て応援メッセinふなばし」

猪股弘明氏(千葉県小児保健協会)

 

○「ダウン症児の赤ちゃん体操教室」

野中路子氏(兵庫県小児保健協会)

 

○「障害児通所療育施ひよこ教室の活動:ダウン症候群を中心とする障害児と健常児の統合保育」

中野照子氏(東京都小児保健協会)

 

授賞理由:

「子育て応援メッセinふなばし」は、医師、歯科医師、看護師、保健師、助産師、栄養士、など多くの関係職種が子育て支援に関する情報やワークショップの提供により、子育て家庭を応援している。また、参加団体、参加交流により子育てネットワークを広めている。 

 

「ダウン症児の赤ちゃん体操教室」は、昭和51年より藤田弘子医師によって開設された教室が野中路子氏に受け継がれ、ガイドブックによるダウン症の子どもと保護者への個人指導だけではなく、家族が障害を受容する過程やその後の家族の絆づくりへの支援のきっかけ作りを支援している。

 

「障害児通所療育施ひよこ教室の活動:ダウン症候群を中心とする障害児と健常児の統合保育」は、36年前にはダウン症の子どもが保育園や幼稚園に入園できず、2名の保育士設立した「ひよこ教室」が土台になり、現在も継続されている。少子化の中で、障害をもつ子どもを育てる保護者の心の拠り所となっている。

 

以上3つの活動は、異職種間の協働・連携を十分配慮した内容であり、特に「健やか親子21」の課題に即しており、この長年にわたり実施されてきた功績が高く評価された。

(文責:大西文子)