厚生労働省:令和4年度乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間の実施について
乳幼児突然死症候群(SIDS)対策の推進については、かねてより御高配を賜っているところですが、本年度においては、別添実施要綱のとおり、11月1日(火)から11 月30日(水)までの1か月間を、令和4年度乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間として、重点的に普及啓発運動を実施することとし、別紙写しのとおり都道府県知事、保健所設置市長及び特別区長あて通知したところです。普及啓発運動が効果的に実施されますよう、御協力をお願いいたします。
併せて、乳幼児突然死症候群(SIDS)の診断のための「乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版)および乳幼児突発性危急事態(ALTE)の病態解明および予防法開発に向けた複数領域専門家による統合的研究」)の内容の周知・普及にも十分な御留意を併せてお願いいたします。
また、検案を行う際は、乳幼児突然死症候群(SIDS)と虐待や窒息事故とを鑑別するために、的確な対応を行うとともに、必要に応じて、保護者に対し解剖を受けることを勧めるよう、会員、関係者等に対し周知いただけますよう御配慮をお願い申し上げます。(厚生労働省)
厚生労働省ホームぺージ 乳幼児突然死症候群(SIDS)について
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/sids.html
乳幼児突然死症候群(SIDS)について ※厚生労働省ホームページより抜粋
睡眠中の赤ちゃんの死亡を減らしましょう
睡眠中に赤ちゃんが死亡する原因には、乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)という病気のほか、窒息などによる事故があります。
○ SIDSは、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因のわからない病気で、窒息などの事故とは異なります。
○ 令和元年には78名の乳幼児がSIDSで亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第4位となっています。
○ SIDSの予防方法は確立していませんが、以下の3つのポイントを守ることにより、SIDSの発症率が低くなるというデータがあります。
(1)1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう
SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、寝かせる時にうつぶせに寝かせたときの方がSIDSの発生率が高いということが研究者の調査からわかっています。医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。この取組は、睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。
(2) できるだけ母乳で育てましょう
母乳育児が赤ちゃんにとっていろいろな点で良いことはよく知られています。母乳で育てられている赤ちゃんの方がSIDSの発生率が低いということが研究者の調査からわかっています。できるだけ母乳育児にトライしましょう。
(3) たばこをやめましょう
たばこはSIDS発生の大きな危険因子です。妊娠中の喫煙はおなかの赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、呼吸中枢にも明らかによくない影響を及ぼします。妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙はやめましょう。これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を求めましょう。
参考 ※以下の参考資料について、厚生労働省ホームページに掲載されていますので、ご参照ください。
乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版)
乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版)について
乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版)
乳幼児突然死症候群(SIDS)診断のための問診・チェックリスト記入要領
普及啓発用ポスター カラー(PDF:359KB) ・ グレー(PDF:363KB)
普及啓発用リーフレット カラー(PDF:373KB) ・ グレー(PDF:804KB)
平成9年度厚生省心身障害研究「乳幼児死亡の防止に関する研究」総括研究報告 [268KB]